2023年テツ旅で出会った味・関東編


【茨城・ひたちなか 菓子工房SAKABAのフルーツサンドカステラ】


「デザートって生クリームでこんなに味が変わるんだ!」

と、目覚めたのは、横浜・みなとみらいにある「タカナシミルクレストラン」でランチを食べた時。

締めのデザートに選んだのは、北海道ホイップクリームグラスケーキ。さすがは業務用としても信頼高いタカナシ乳業経営レストラン。今までに味わったことのない滑らかさとクリーミーさ。だけど、ふわっと軽い。これだけでも食べに来たいと悶絶したものです。

その感動再び!

母親とひたちなか海浜鉄道鉄道の那珂湊駅から那珂湊おさかな市場までてくてく歩いていた時に、看板の「カステラ」の文字に惹かれて入店。すると見目にも麗しいフルーツカステラがショーケースにずらり。思わず”ジャケ買い”です。

家に帰って食べるまで待ちきれず、那珂湊駅で次の電車を待つ間にパクリ。

あぁ、これです。これです。

口に入れた瞬間に分かる商品に対するこだわり。ふわっと軽い生クリームはもちろん、フルーツも新鮮で大きい。カステラもきめ細かい生地でふっくら柔らか。

ちなみに同駅では、土日祝の日中、おらが湊鐵道応援団の音楽部の方のミニコンサートが開かれます。お姉様方によるさだまさしの〽️Birth Dayを聴きながら味わうフルーツカステラの優しい甘み。

良い旅の思い出になりました。


【栃木・茂木町 手打ちそば そば広

蕎麦のわさびは、つゆに溶かすのではなく、蕎麦に乗せて味わう派です。

もし自分がバラエティー番組「SMAP✖️SMAP 」のBISTRO SMAPに出演するようなことがあったら、絶対「薬味の美味しい料理」をオーダーしようと妄想していたくらい、薬味に含めて料理は完成すると思ってます。

そんな筆者が、人生半世紀を過ぎてまた一つ大人の階段を上りました。

真岡鐵道のS Lもおかを乗りに行った時、終点の茂木駅前にある「そば広」さん。

そこで、キラリと光るメニューを発見。

「葉わさびそば」

自家製の葉わさびの醤油漬けをそばに乗せて食べるのだそうです。

でも、天ぷらも食べたいしーということで、天ざるそばに単品で葉わさびをオーダーしました。

写真左が葉わさび。

そばが出来上がるまで、日本酒の肴に葉わさびを一口。

キターッ‼︎

鼻にツーンと抜けるわさび特有の香りと辛さが。漬物感覚で加減を知らずにつまんでしまった筆者は、想像以上の刺激に若干涙目になってしまった程です。

でも、擦ったわさびは時間が経つと辛味がどんどん抜けていくものですが、この葉わさびは辛味をキープ。ネットで調べると茹で方にコツがあるようです。料理人の腕なのですね。

今度は食べ応えのある田舎そばに、ちょこんと乗せて蕎麦を啜ります。

ツーン。

あぁ、奥深き蕎麦の世界。


【群馬・荻野屋横川店 たびーとキッチンの蕎麦】

荻野屋にハマってます。

峠の釜めしというよりも、荻野屋ブランドに。

きっかけは、高崎映画祭の帰りに寄った高崎駅にある「群馬の台所」。荻野屋が経営する県産の食材を使った飲食店で、群馬こんにゃくや上州牛を使ったメニューと地酒が豊富。

その後、東京の神田と有楽町に、同じく荻野屋経営の飲食店「」が開業。

釜飯の頭(具材)を使った天ぷらや、漬物が隠し味で入っているポテトサラダなどの創作料理を、釜飯と同じ益子焼の器を使って食するという遊び心も楽しい。

元々荻野屋の出発点は、旅館業と料理屋。その心意気を受け継いでいるのもナイスです。

実は海も山もある茨城出身者としては「群馬って特産あったっけ?」ぐらいの知識だったのですが(失礼!)、荻野屋さんのおかげで群馬愛が深まっております。

その荻野屋の、もう一つの名物が蕎麦。

横川駅の立ち食い蕎麦店はテツにお馴染みですが、ゆっくり味わいたくて横川店のフードコートまで足を運びました。

ここにはソースカツ丼や荻野屋特製ラーメンもあって誘惑だらけ。でも初志貫徹で蕎麦を。

夏だったので冷やしたぬき蕎麦です。

蕎麦は「峠のそば」として販売しているくらい自慢の一品で、特製の麺つゆが味を引き立てます。

あぁ。美味しい。

どれくらいかというと、あまりにも名残惜しくて、帰京してから神田の弦へ行き今度はしらすあおさ蕎麦をいただきました。ええ、蕎麦のおかわりです。

今度はお取り寄せをしてみようかしら?


【神奈川・目白山下駅 手打ち蕎麦 真とみ

蕎麦3連発です(笑)。

湘南モノレールを乗りに行った時、せっかくなので沿線の鎌倉らしい雰囲気のお店で、ゆっくり美味しい食を味わいたいなと思ってGoogleマップで探したのが同店です。

住宅街の奥にひっそり佇む、民家をリノベーションした店舗です。

いただいたのは前菜5種、旬野菜天麩羅、せいろor かけの目白山ランチコースです。

一目瞭然。仕事が実に丁寧です。特にいぶりがっこのポテトサラダが絶品。

これは呑まなきゃ勿体無い。

というわけで、岐阜・蔵元林本店の百十郎 赤面(あかづら) 大辛口純米酒をいただきました。

あぁ、なんて贅沢なひと時。

蕎麦切りも天ぷらも食欲をそそる美しさ。

ここ、夜に来て、しっぽりと呑みたい。

訪問した時も馴染客と思われる皆さんたちで賑わっていたのですが、足繁く通ってしまうその気持ち、分かります。


【神奈川・鴨宮駅 グッド・モーニング・オダワラ

旅のお楽しみといえば食ですが、中でも朝ごはんは必須。

美味しい食事とコーヒーで目覚めたいじゃないですか。

青春18きっぷでの旅の途中、ちょうど小田原あたりで1泊かなーと探したのが、

外観が可愛らしいこのお店。

お店のインスタグラムをチェックしたら、バラエティーに富んだ惣菜パンと、食材にこだわったお食事パンが並んでいる。

おまけに土日は朝6時半オープンで、イートインスペースも有り。

よし、ここでモーニングだ!

と、気合を入れて鴨宮のホテルを予約し、朝イチで行ってきました。

選んだのは、名前からして匂いが漂ってきそうな「たまごとチーズの焼きカレーパン」と、おフランスで食べた味が忘れられない「パン・オ・ショコラ」です。

そしてアイス・コーヒーを頼んだのですが、これが美味しかった!(写真に写ってないけど)

そっちかいっ!

と突っ込まれそうですが、パンのお供として欠かせないコーヒーも妥協なしということです。

聞けば小田原のスズアコーヒーの豆を使用しているとのこと。

焼きたてパンに美味しいコーヒーなんて、最強の朝ごはんじゃないですか。

さらに店内には雑誌や本が多数置いてあり、思わず長居したくなってしまいそうな心地よい空間なのです。

ちなみに鴨宮には新幹線のテスト走行が行われた鴨宮モデル戦区がかつてあり、駅前には”新幹線発祥の地”の記念碑が建っています。

筆者が鴨宮に降りたのは、必然だったようです。



中山治美の”世界中でかき捨てた恥を回収す”

映画ジャーナリストの中山治美です。 1991年に初の海外旅行でケニアを旅して以来、仕事やプライベートで随分とあちこち旅してきました。 でも齢50歳を超えて体力的に限界が……。 そろそろ終活⁉︎と思い、 記録に残すことにしました。 2024年4月からは下記で更新。 https://ameblo.jp/haruminakayama-555/

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